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【栃木・観光】日光例幣使街道と嘉右衛門町

栃木市の繁栄を支えたと言われる巴波川(うずまがわ)。前回は、遊覧船巡りのご紹介でしたが、今回は川の歴史をご紹介します。

繁栄のあるところに、鍵を握る川がある

栃木市繁栄に、江戸時代末期から昭和初期に巴波川の舟運が貢献しました。その時代は南関東との物資のやり取りが盛んで、南東北にもつながる栃木市がこれらの物流の拠点となり発展していったのです。栃木市の舟運の始まりは、徳川家康の霊柩を日光山へと改葬した際に、河岸に必要な荷物を陸揚げしたことからだそうです。そして、船運で繁栄した栃木市は、家康に深く関わりのある「日光例幣使街道」の道筋でもありました。

横山郷土館

写真:横山郷土館

京都からの使者が歩む、日光例幣使街道

京都から、日光東照宮へ幣帛(へいはく=神前の供物)を奉納する勅使が、通った道のことを日光例幣使街道と言います。「例幣使」とは、京の朝廷がつかわした伊勢神宮の神前に、捧げ物を献上しにいく使者のことです。江戸時代、朝廷は家康の法要のために、日光東照宮にも同じように勅使を派遣しました。京から中山道を通り、倉賀野宿(高崎市)から日光に至るまでの道を勅使が通る道「例幣使街道」として整備したのです。例幣使は、毎年京を4月1日に出発して、日光に15日に到着したそうです。この行事は、1647年から1867年の221年間、一度も中断しなかったというのも驚きです。そして、この例幣使街道の一部が、栃木市の中心街の大通りや嘉右衛門町通りなのです。今でも道の両側には、黒塗りの重厚な見世蔵と白壁の土蔵群が残っていて、当時の繁栄の面影が残っています。

嘉右衛門町

写真: 嘉右衛門町街並み

今、若い世代が歴史ある嘉右衛門町で街づくりに参加

重要伝統的建造物群保存地区である栃木市嘉右衛門町は、江戸時代末期から近代にかけて建築された伝統的建造物が残り、街道沿いに発展してきました。その歴史ある地に、今、若い世代が新しい文化の息吹を誕生させています。オリジナルジュエリー店「リディ テルズ ア スモール ライ」、オーガニックの野菜をふんだんに取り入れたレストラン「スマイルファーム.キッチン」、中古の食器棚や椅子といった家具などを提供する家具店「スケールス デパートメント」など、趣向を凝らした店舗が並び始めています。歴史ある風情の道を歩きながら、今風のショップを訪ね歩くのも、新旧の栃木市を楽しむのにいいかと思います。