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【富山・グルメ】富山県の郷土料理「ます寿司」と「いとこ煮」

鱒を酢で味付けた「押し寿司」は駅弁で販売されて有名になりました。親鸞聖人も好んだと言われる小豆と根菜類の煮物「いとこ煮」は、富山県を代表する郷土料理です。

富山伝統の味「ます寿司」

「ます寿司」とは、富山県の郷土料理で鱒を酢で味付けた押し寿司です。作り方は、木製の「わっぱ」という丸い箱の容器の底に笹の葉を敷き、酢飯を葉の上に詰めていきます。その酢飯の上に酢で味付けした「サクラマス」の切身を並べ笹の葉でくるんだ蓋をして押して作ります。「ます寿司」の誕生は、江戸時代に遡ります。富山藩主前田利興が気に入っていた「鮎寿司」を、8代将軍徳川吉宗に献上し賞賛されたのをきっかけに、その製法が「鱒」にも使用され、「ます寿司」が富山の名物となったと言われています。

ます寿司

「ます寿司」が、富山県を代表する名物として知名度を得たのは、鱒寿司の駅弁が販売されるようになってからです。明治45年(1912年)に、富山駅構内でホテル経営をしていた「源(みなもと)」が、駅弁「ますのすし」を販売スタートしました。現在、駅弁「ますのすし」誕生から1世紀が経ち、歴史と伝統のある味覚の駅弁として、多くの人に親しまれています。

親鸞聖人の好物、小豆の煮物「いとこ煮」

小豆と根菜類の煮物「いとこ煮」は、寒い冬にはうってつけの食べ物です。食べると、じんわりと身体が温まります。その起源は、浄土真宗の開祖「親鸞聖人」の「報恩講」にあるそうです。富山県は浄土真宗に、とてもゆかりが深い土地で、親鸞聖人が亡くなった弘長2年(1262年)11月28日(新歴1月16日)を忌日とし、それぞれ前7日をお七様といって報恩講を営みます。この時期に根菜類の煮物を作る「遺徳煮」が「いとこ煮」の由来だそうです。

大根、里芋、人参、牛蒡などの根菜に、油揚げ、コンニャクなどを入れてやわらかく煮ます。そこに下煮しておいた小豆を加え、味噌と醤油で味つけしたものが「いとこ煮」です。たくさんの根菜と小豆を一緒にじっくり煮込んだ「いとこ煮」は、食材の旨味や栄養がたっぷりです。富山へお出かけの際は、ヘルシーで栄養価の高い「いとこ煮」をご堪能ください。